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ラーメン店の「気」【コラム】

「男性ラーメン店主からは『気』を、女性ラーメン店主からは『間』を感じる」と表現したのは、ラーメン評論家の元祖的存在でありラ博勤務時代を含めて私が「師匠」と思っている故・武内伸さんだ。彼の言語力、表現力は非常に力に満ちていて、言葉の一つ一つに独特の説得力があった。

さてその「気」と「間」。何だか非常によく判る感覚ではあるが、じゃあ実際にどんな感覚か説明しなさいと言われるとかなり言葉にしにくい(^_^;)。まあそれが「感覚」と言う物だろうけれど、自分では勝手に「気」とは元気とか気合いとか、「間」は柔らかさとか細やかさだろうなと解釈している。

最近自分なりに思うのは、店主の男女もだが、「新進の店には『気』を、老舗には『間』を感じる」と言う事。若さと老練と言い換えてもいいのかな。特に地方の老舗は、店ごとにゆっくりと流れる雰囲気がそれぞれいい。気張った感じもなく、お店の人も常連さんもくつろいでいるんだけど、こう、無駄がなく、かと言って余裕もある。長い年月をかけて築かれて練り上げられた時間と空間。この「間」を、ほんのちょっとだけよそ者が貸してもらいに行く。私にとって、地方遠征で老舗に寄るとはそう言う事だ。

対して「気」の方はどうだろう。お店に入った時の雰囲気としてはこちらの方が「間」よりも判りやすいかな。先ほど「新進の店」と書いたが「新進"気"鋭」との言葉もあるように、若い、張り切った、力強い「気」。様々な研究をして美味いラーメンを作ろう、お客にサービスしよう。お店によっては「どうだぁ!」とも言わんばかりの「気」。時には空回りしている事もあるけれど、その「気」を浴びに行くラーメン食べ歩きも確かに楽しいものだ。

ただ、少し前からその「気」に関してちょっと考える事があった。私事で恐縮だが私は昨年の秋から年末にかけて3ヶ月ほど入院していた。これまで怪我での手術は何度か経験があったが、今回は初めて開腹し、内臓にメスを入れる事になり、手術後は大幅に体力を削られもした。

当然「ラーメン食べたいなあ」「退院したらあそことあそこに行くぞ」「ああ、どんどん宿題が溜まって行く……」と思い続けていたんだけど、入院中は「気」を感じる店に行こうとの気持ちががくんと萎えてしまった。張り切った強い「気」を浴びるのが億劫で耐えられない。「行きたい」と思いつくのは何気ない老舗ばかり。自分でもこれは正直驚いた。

ラーメンマニアであれば、お店の「気」はむしろ心地いい。積極的にもてなし、良い物作りを心がけ、独特の工夫を随所にこらしたお店(とラーメン)である程に「頑張ってるなあ」「凄いなあ」と感心して嬉しくなってくる。本当にワクワクしてくる。

が、これはやはり「ラヲタ」独特の感覚なのかもと入院を経て思うようになってきた。むろんラヲタでなくてもそう言う雰囲気を楽しめる人は多いだろうが、反面ラーメンに対しては「コダワリ」とか「頑張り」よりも「気軽さ」を求める層は確実に、それもかなり居る。そう言う人にとってはこの「気」は逆にウザイ、鬱陶しいと思えるんだろうなと、ある程度実感をもって判ってしまったような気がする。

もちろん退院して回復した今は、「気」もまた存分に楽しめるようになった。ただ、あの時の感覚は忘れたらいけないと思っている。私は「ラーメン店の商売はブロガやマニアや評論家ではなく大部分は一般のお客様が相手」とは常々言っているが、改めてそれを考えるようになった。

以下は直感的に思った事で検証も確認もしていないが、もしかしたら「人気店」と「老舗」の違いは、まさに「気」を出すか「間」を出すかの違いなんじゃないかなあ。努力や工夫、頑張りをどんどん感じさせる「気」を前面に出さず、のんびりまったりとリラックスさせる「間」を会得したお店が本当の意味での老舗になれるのかも知れない。

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中華そば:おおぜき中華そば店

もともとは「づゅる麺豚あじ」だった店舗が、店長が独立してこちらになったのはラヲタなら御存知の通り。開業が昨年10月で、自分の入院とかぶった為になかなかタイミングがとれず、25日の夕方にやっと行く事が出来た。「煮干そば」や、烏賊を使った限定つけ麺なども気になったが、初訪なので基本の「中華そば(750円)」をオーダー。

内装やレイアウトは多分「豚あじ」時代と変化なしかな。

oozekityukasoba_tyukasoba_01_1306225 oozekityukasoba_tyukasoba_02_1306225 中華そば(750円)

丼はやや背の高い切っ立ち型。店内書きによると鶏+魚介+香味野菜との事だが、このタイプでよく見る鶏がぐわっと来る感じではなく、旨味の土台は少し控えめな感じ。たいていの場合、「鶏」か「魚介」のどちらかをぐっと強めてそれを味の突破口にして、野菜の甘味を加えるタイプが多いが、こちらは「鶏」「魚介」「野菜」をそれほど強めず、バランス的にも何かを突出させる感じはない。

むしろ、野菜由来なのか、ごく僅かな苦みを感じた。これが全体の味を引き締め、他にはあまり見ない個性になっているような気がする。

ぎゅっとしまった中くらいの麺はパツンと歯を押し返す感じの弾力が心地いい。ネットなどでは「にぼしそば」も評判が良いようだし、機会があればそちらも試しておきたいところ。

【データなど】
各線恵比寿駅/東京都渋谷区恵比寿西1-9-4/03-3780-3116/11:30~22:00/日曜休


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テーマ : ラーメン - ジャンル : グルメ

Tag : 2012新店

みちのく麺喰い記者 宮澤賢一郎3

テレビ東京で好評のこのシリーズ。高嶋政宏さん扮する麺類大好き新聞記者がさまざまな事件の裏を見抜いて解決していく物語。私は舞台になる地域のラーメン店やラーメン文化、ウンチクなどの紹介で係わらせてもらっているけど、その新作の打ち合わせに行ってきた。

高嶋さんはガチのラーメン好きで、プライベートでもあちこち食べに行っている方。今回も「ロケより二日くらい早く入ってラーメン食べようかな」だそうで【笑】。

タイトルから判る通り、舞台は毎回東北地方。今回はラーメン的にはやや経験値が少ない地域で苦戦したけど、それでもまあ話の中で使える程度のネタ提供は出来たかな?

放送日は未定だけど、おそらく8月後半から9月くらいかな。正式に情報が入ったら改めて告知します。

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テーマ : ラーメン - ジャンル : グルメ

烏賊干し鶏白湯醤油そば:新橋纏

6月4日Openの新店。その立地や雰囲気などから、開業当初から「篝」@銀座の系列店ではないかと噂されている話題のお店。「篝」の立地は細い路地を入った全く目立たない場所なのが特徴だが、こちらは更に細い路地の、更にドン突きにある。逆によくこんな場所に物件があるのを見つけて来たなあと感心するレベルだ。数年前に「路地裏系」と言う言葉が流行り、例えば幡ヶ谷の「不如帰」あたりがその代表格と言われたが、こちらに比べれば不如帰は大通りに面していると言っていいかも。

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24日の15時前に到着したが、お目当てだった「烏賊干し鶏白湯らーめん」は売り切れていたので、夜の部まで周辺で時間をつぶし、17:30ちょっと前に再度訪問。

一番メインは煮干系の清湯のようだが、ここはとにかく先述の「烏賊干し鶏白湯醤油そば(780円)」を注文。そう言えば「篝」も、鶏白湯と煮干がキーワードになってたなあ等と考えつつラーメンを待つ。

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烏賊干し鶏白湯醤油そば(780円)

ラーメンは、ぱっと見は一般的な鶏白湯だが、確かにスープからふんわりと烏賊の風味が立ち上ってくる。また海苔の上には烏賊ゲソがトッピングされ、味わいと食感のアクセントになる。

ラーメンへの烏賊の使用は、干しスルメイカ(お酒の肴になるアレ)はかなり多くのお店で使っているのと、あとはイカスミを和えそばや油そばに使う例はあるが、烏賊の風味自体を表面に出して来るのは珍しい。正直かなりクセのある風味なのでラーメンにはどうかな、と思っていたが、濃いめでマイルドな鶏白湯をベースにしている為か、思ったよりも生臭さ、磯臭さは出ておらず、なかなか美味しい。醤油の風味がキチンと出ている為もあるのかな。

中くらいのつるんぱつんとした麺の食感もいい。珍しい食材を使っているのに手堅くまとめているなあと言う印象。

厨房には、ラーメン店と言うより和食っぽい服装の作り手が二人。確かにそのそつのない接客なども「篝」を連想させる。

お品書きの一番トップにある「平子煮干そば」の評判もいいし、こっちもいずれ食べにこなきゃなあ。

【データなど】
各線新橋駅/東京都港区新橋3-13-2/11:00~15:30、17:30~22:30/日休


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Tag : 2013新店

博多ラーメン:ばりこて川崎ラゾーナ店

23日夜、同じフードコートの「一燈」に続けてこちらに。本店は言うまでもなく高円寺にある人気店だ。注文は一番ノーマルにあたる「博多ラーメン(690円)」で。

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博多ラーメン(690円)

ラーメンの印象は一言で言うなら「硬派なトンコツラーメン」。本店もずいぶんご無沙汰で味の記憶もだいぶ薄れてはいるが、ぼんやりと残っている印象と大きなズレはない。旨味や脂、甘みなどでの「食べやすさ」もある程度確保はしつつ、豚骨そのものの風味をぐいっと押し出して来ている感じ。

やたらな濃厚さはないが、それが却って本場博多の雰囲気を思い起こさせる。厨房の奥には大口径のズンドウが幾つか並んでいるが、ここでスープを炊いているのかな。

麺は当然のように極細博多麺。具材もシンプルで、ざっざっと食べられる正当派博多ラーメンだなあ。美味しい。

博多ラーメンの大きな楽しみの替え玉や、あと多彩な薬味(すりごま、高菜、紅ショウガなど)が店頭でしか対応できず、離れた席に座ってしまうとあれこれ面倒なのはフードコートでは仕方がないが、それ以外は「一燈」と同じくちゃんと本店の雰囲気を充分に伝えてくれる。次回は3軒のうち残った「玉」も試しておこうと思った。

【データなど】
JR川崎駅/神奈川県川崎市幸区堀川町72-1ラゾーナ川崎プラザ1Fダイニング・セレクション内/044-874-8032/10:00~22:00(L.O.21:30)/定休無し(ラゾーナ川崎に準ずる)


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Tag : 2012新店

芳醇香味そば(塩):麺屋一燈川崎ラゾーナ店

Open以来繁盛店として快進撃を続ける新小岩の一燈。23日には三周年記念の限定150杯を用意したが、朝五時から配布の整理券が30分で捌けたと言う化け物じみた人気をほこっている。その一燈の支店がいきなりフードコートに出来ると聞いてかなり驚いたが、開店がちょうど昨年の入院とバッティングしたので気になりつつ23日の20時頃、やっとこ訪問できた。

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ラゾーナ内巨大フードコートでは、本店と同じ「芳醇香味そば」と濃厚魚介豚骨を提供。こちらで一番デフォと思われる「芳醇香味そば(塩)(750円)」を注文。無線の呼び出しブザーをもらってしばし待つ。日曜の(夕食としては)比較的遅めの時間帯なので行列もほとんど無くすぐにラーメンが出てきた。

ittou_lazonakawasaki_houjunkoumisoba_sio_01_130623 ittou_lazonakawasaki_houjunkoumisoba_sio_02_130623 芳醇香味そば塩(750円)

フードコートと言うと、正直に言うと一昔前は高速道路のPA/SAと並ぶ「テキトーなラーメンを出す代名詞」みたいな印象があったが、昨今はそれじゃ人が呼べなくなっているのは周知の通り。こちらラゾーナのフードコートも、ラーメン店を含めて各ジャンルの有名店を看板そのままで誘致している。

ラーメンは、その甲斐もあってか基本的な印象は本店とほとんど変わらない。それほど通えている訳ではないので細かい差異までは判らないが、鶏をメインとしたダシの風味や、甘味を伴う塩味のキレ、そして歯切れのよい麺の味わいと食感、低温調理で風味も良い鶏と豚のチャーシューなど、「一燈」を象徴するアイテムはすべてキチンと揃っている。美味しい。

ちなみにこちらには、先日本店にお邪魔したときにご挨拶した店員さんがいらした。どうやら、バイトで揃えるのではなくちゃんと「支店」として店員を送り込み、きっちりコントロールをしている模様。フードコートとは言え「独立した店」として機能しているようで、呼び込みや声がけ、食器を下げに来たお客を店舗スペースから出て食器を受け取りに行くなど、「一軒のラーメン店」として運営されていると思った。

受け取ってから食べるまでのタイムラグとか、お冷やや調味料の提供方法など、フードコートなりの限界はどうしても存在するが、このレベルと意識をもし各店が持っているなら「玉」「一燈」「ばりこて」と四店舗が入ったここは、ちょっとした集合施設並に楽しめそう。そんな気がした。

【データなど】
JR川崎駅/神奈川県川崎市幸区堀川町72-1ラゾーナ川崎プラザ1Fダイニング・セレクション内/044-874-8032/10:00~22:00(L.O.21:30)/定休無し(ラゾーナ川崎に準ずる)


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Tag : 2012新店

中華そば:中華そばしながわ【6月25日Open予定】

明日Open予定の新店情報なので先行で。

要町の「バッソドリ⑨」だった物件が装いも新たに「中華そばしながわ」として明日25日に新規Openする。それに先駆け、試食をさせていただく機会を得たので先ほど食べてきた。

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場所は当然ながら「ドリ⑨」の場所。すでに看板はかけかわっていた。店内で準備をしていた品川店主にご挨拶してしばし雑談。御存知の方も多いが、こちらはもともと池袋に本店を持つ「まるきゅう」の支店で、品川店主の「バッソドリルマン」がプロデュースしていたが、今回からは営業も「バッソ」となり、2号店……と言うかセカンドブランドとして新規Openとなる。

提供品はまずは「中華そば(750円)」から。後々はつけ麺なども考えているようだが、明日はこの品で行く予定。ただし、まだ多少調整の余地があるとかで、今回の試食品とは少し異なるかも知れないのはご承知おきください。

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中華そば(750円)

スープは鶏主体の清湯ながら濃密な物。「支那そばや」あたりを元祖に「69‘n’Roll ONE」などで爆発的に広がった「ネオクラシカル」とも表現されるタイプ。「秋田の、国宝のような古い蔵で作られる醤油や、佐野さん(支那そばや)に紹介してもらったたまり醤油」などの香気や味わいはシャープに残しつつも比内地鶏、地養鶏、山水地鶏などのダシが分厚い土台となってぐいぐいと迫ってくる。魚介も使っているそうだが、風味としてはほとんど目立たず、旨味部分でスープを支えているようだ。

麺は内麦を使った自家製麺。やや平打ちで、このタイプのラーメンとしては少し太め。なので、麺の歯ごたえや味わい、存在感は充分ながら、スープの味わいが厚いので牽引力にも不足はない。良い麺と良いスープを、良いバランスで組み合わせて来たなあ。個人的に非常に好きなタイプであるせいもあるが、実においしい。

具材ではネギに目が行った。色合い、味わい、食感から九条ネギかなと思ったが、産地は京都ではなく、何と品川店主のお父さんが自家栽培しているとの事。元々は九条ネギと同じ品種を、無農薬栽培しているとか。いやそれってなまじの九条よりうまいって事じゃないっすか(^_^;)。適度な歯ごたえと、鋭くも柔らかい風味がスープの濃密な後味を適宜カットして舌をリフレッシュさせてくれる。

前述のように、支那そばやや69'N'ROLL ONE系統のラーメンが好きならダッシュでゲットすべき一杯。当面は日中のみの営業で、その後タイミングを見て夜の部ではつけ麺も始めたいとの事。当然「バッソ」のような濃厚タイプかなと思って訊くと「いやいや」と含みのありそうな笑顔の品川店主。こちらを実験厨房的に活用して様々な提案を考えているようだし、今後も要注目のお店と言えそうだ。

【データなど】
東京メトロ要町駅/東京都豊島区西池袋4-19-14/11:30~15:30/定休なし


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Tag : 2013新店

中華そば:麺や太華

「尾道ラーメン」を名乗るお店は昔も今も首都圏に何軒か出店しているが、昔ながらの「尾道中華そば」の流れを引いているお店は、私の知る限りでは過去にも現在にもここだけ。それだけにここのラーメンを初めて食べた時は踊りたくなるほど嬉しかったし、その後も定期的に食べに来ている。前回は退院直後の1月だったかな。半年近く空いてしまったが、21日の18時過ぎ頃、「ウミガメ食堂」の次に。

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中華そば(650円)

相変わらず醤油が主導的にびしっと立ったスープ。鶏ガラの旨味が土台になるが、その「甘味が醤油をまろやかにする」まではいかず、あくまで醤油らしい塩分や酸味を含んだ風味をアシストする感じ。このスープを飲みやすくマイルドにするのは、更に麺の風味と、何と言っても大粒で大量の背脂と表層に浮いたラード。これで強めのスープがぐっと飲みやすくなる。なので、麺を食べきるととたんにスープの味わいが変化して感じられるところが特徴だったりもする。

基本的な印象はほとんどブレないが、ただ昨年の手術後、自分自身がかなり塩分に対して敏感になっているせいもあってか、少し醤油が強めに感じられた。次回は少し味薄めで試してみようかな。

【データなど】
各線戸塚駅/神奈川県戸塚区戸塚町16-1トツカーナモール5F/045-871-0915/11:00~21:00/定休無し


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鶏白湯らーめん:麺処ぶらり目黒店

新店情報なので先行で。

先日プレオープンし、22日にグランドオープンした新店。場所は、せたが屋グループの「俺式」があった物件。22日の19時過ぎに到着。店頭にはそうそうたるお店からの花輪が並んでいた。店名から判る通り西日暮里「ぶらり」の二号店。つまり「きび」グループの最新店舗となる。

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品揃えの柱になるのは「鶏白湯らーめん」「鶏そば」のラーメン二種と、「鶏白湯つけ麺」「鶏牛蒡つけ麺」のつけ麺二種類。但し22日~23日までは、ラーメン二種類のみでの営業との事(トッピング・ドリンクは一部あり)。

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なので注文は「鶏白湯らーめん(780円)」。昨今の首都圏の新店では少々強気ぎみなお値段ではある。

burari_meguroten_toripaitanramen_01_130622 burari_meguroten_toripaitanramen_03_130622 burari_meguroten_toripaitanramen_02_130622 鶏白湯らーめん(780円)

ラーメンを食べての感想は、このスープはまさに「ザ・鶏白湯」と言う感じ。濃密なとろみ、下にまとわりつく粘りや濃度がありつつもしつこく残る事はなく、しばらく口の中に滞在した後はするっと喉に落ちていき、喉でねばつく事もない。鶏白湯は豚白湯(一般的に言う豚骨スープ)に比べると、濃度が上がるとゼラチン質のぺたぺたした粘りが出るが、これが時に食感としては邪魔に感じる事がある。このスープはその感じもなく「良い粘り」だと思った。何でも水60リットルに対して鶏ガラや肉などを60kg使っているとか。

味わいも当然鶏がぐわんと出ているが、香味野菜とかも使っているのか、後口はすっと切れる爽やかさがある。薬味には胡椒(ブラックとホワイトのブレンド)が卓上にあったが、柚子胡椒とかでも受け止めそうな足腰の強さ。

麺は平打ち中太麺。つるつるした食感だが、スープがよく絡むので味の持ち上げがいい。チャーシューは煮豚ではなく焼き上げた風味の強い物。これ単体でおつまみとか、味の強い鶏白湯には実にいい風味だが、(多分)より繊細な味の清湯だとどうかな?と思っていたら、帰りがけにちょっとご挨拶した渡邊店主曰く「チャーシューは清湯にも合うよう改良予定です」だそう。さすがに舵取りが素早いなあ。

スープの濃厚さを切る役割の多めのネギや、メンマ替わりに入っている山くらげのこりこりっとした食感など、まだ試運転状態だけどほとんど隙が無いあたりはさすが。「きび」グループは主に東京東部への出店が多く、西部へは多分品川麺達への「きび」以来じゃないかな。自分の行動半径に近くなるので、「鶏そば」やつけ麺類も試してみたい。

あと当日未発売だったが気になったのが「鶏白湯カレー」。ラーメン店のスープでカレーを作ると美味いのは常道なので、これも興味ありあり。月曜から発売なのかな? いずれ狙ってみよっと。

【データなど】
東急不動前駅、各線目黒駅(いずれもやや遠い)/東京都目黒区下目黒3-4-6/11:30~15:30、17:30~23:30(土日11:30~22:00/定休日未定(開店当初一ヶ月無休後、定休日を決定予定)


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Tag : 2013新店

らーめん:らーめん春友流

新店情報なので先行で。6月21日Openの新店。21日に「太華」から帰宅途中にたまたまこの看板を見つけた。花輪が出ていて「新店かな?」と思ったが、2軒連食でかなりいっぱいいっぱいだったのでその場はそのまま帰宅。

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帰宅後に調べてみたら、まさに21日にグランドオープンしたらしい。もともとはラーメンの自作をしていたご主人によるお店らしく、「豚骨醤油スープに札幌の西山製麺」とまでは判った。ちょっと興味がわいたのでお腹がこなれてきた夜に向かってみたが、閉店1時間40分前到着で既に売り切れ閉店。まあ初日はこんなものかなと思って離脱。

で、翌22日の昼に行ってみるも、昼の部閉店40分前でまたも売り切れ仕舞い。縁がないのかなあと思ったが、店頭の花輪になんと「一風堂」の河原社長名の物があったので更に興味を引かれ、結局その日の夕方17時過ぎに再々度の訪問でやっとこ食べられた。

ラインナップは「らーめん(700円)」のサイズとトッピングのバリエーションのみ。なので注文も当然それで。一部のサイドメニューは未発売。

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横浜に住んでいて豚骨醤油と聞くとつい家系を想像するけどこれは違う。食べてみて私が連想したのは「てつや」を開祖とする、15~20年前に札幌で大勢力を築いた人気スタイル。札幌と言えば当然味噌が大代表スタイルだけど、そこに醤油で人気を博し、大きな風穴を開けたあのタイプだ。

ただ、今回私が食べた印象だとスープが少々弱い。ダシである豚骨のコクやまろみは充分なトルクを感じさせるんだけど、それを活かす塩分・醤油の風味・旨味などが足りない気がする。ダシ自体はきっちり丁寧に取っていそうなので、タレの役割を調整していけば一気に充分なパワーが得られそうではあるが。お店のフェイスブックページを見ると無化調無添加を謳っているが、その難しさの罠にはまっている印象だ。

麺は先述のように西山製麺。現在の札幌は首都圏を始めとした新スタイルが乱立する戦国時代の様相なんだけど、それはそれとして他府県民が想像する「札幌のラーメン」といえば方にこの麺だよね、と言う半透明の強い弾力と歯ごたえを持ったあれだ。その麺を、かなり硬めに茹で上げている。食感で言うと「天鳳」@六本木の135とかめんばりとかそんな感じ。逆に、だからこそスープの牽引力不足が余計に目立ってしまう。

まだオープン二日目だし、豚骨のダシ自体は美味しいので、今後大化けする可能性は充分。今どきこんなドストレートな札幌麺を食べさせてくれるお店は少なくなって来ているし、是非化けて欲しい物。

【データなど】
京急線戸部駅・市営地下鉄高島町駅/神奈川県横浜市西区戸部本町38-1/045-534-6550/11:00~15:00、17:00~23:00/日曜日休


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Tag : 2013新店

ワンタン麺:ウミガメ食堂

横浜は麦田町にある老舗中華料理店「奇珍楼」の三代目店主の黄さんが、その「奇珍楼」を人に譲った後に立ち上げたお店としてマニア間では既に有名なこちら。麦田町とは全く違った新興住宅地の港北ニュータウンで、駅からやや遠い半地下の立地で当初は苦戦されていたようだけど、最近は少しずつ知名度も上がってきたみたい。21日の15時過ぎと言う半端な時刻、しかも強めの雨にもかかわらずぽつぽつとお客がやって来ていた。注文は「ワンタン麺(850円)」を。

umigamesyokudou_wantanmen_01_130621 umigamesyokudou_wantanmen_02_130621 ワンタン麺(850円)

ここは基本的にはラーメン店と言うよりも中華料理店。一般的に中華料理店の汁麺はラーメン専門店に比べて麺が弱いとされる場合が多いが、ここの自家製麺は他ではまず見られない美味しい物。太さは博多ラーメン並かそれ以上に細く、ざくっとした独特の歯ごたえに、するするっとすすれるなめらかな食感。専門店に比べると控えめに調整されたスープながら、この細麺と一緒に食べると全く不足も違和感も感じず、むしろそのやさしい味は本当にほっとする。

今回は別皿で出してもらったチャーシューは煮豚ではなく釜で焼き上げた物。内部に閉じ込められた肉のエキスがラーメンの熱で活性化してじゅわあっとしみ出てくる。まるで材木のようなメンマは「奇珍楼」時代からの名物。さっくりと歯で噛み切れ、甘い味わいがたっぷり詰まっていて、味・食感ともに存在感は抜群。そして、ひらひらしながら破れにくい皮にみっちりと、でもふんわりと肉のアンが詰まったワンタンがごろごろと。このお店の名物が一杯で味わえるお得品だ。

この日は、麺の茹で上がりが少し硬めでこりっとした食感が強調されていたかな。食後に黄さんに感想を訊かれてそう答えたら、少し考えていらした。やっぱり麦田町より若い人が多いこの立地だと、麺硬めを言われる事が多いみたい。私はこの麺&スープなら、柔らかめにして一体感を出す方がいいと思うけどなあ。

このあたりの、麺の硬さについての話はいずれ簡単にまとめてみよう。

食後は熱いお茶が一杯怖い【殴】。いや、こうやってほっと一息いれさせてくれるのもうれしい心配りだ。

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比較的簡単に行ける場所で、あの名店の味が気軽に味わえる本当に貴重なお店。またここの美味い揚げワンタンやしゅうまいで呑み会をしたいな。

【データなど】
横浜市営地下鉄センター南駅/神奈川県都筑区茅ヶ崎中央24-12ライオンズプラザ1F/045-508-9204/11:00~22:00/水休/


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「元祖」って何だろうね【コラム】

いわゆる「元祖」「本家」争いと言うのはラーメンに限らず飲食業、いやあらゆるジャンルで見聞きする、珍しくも何ともない話だ。もちろんご多分に漏れずラーメンでも「元祖」にまつわるいろんな逸話は耳にする。全く無関係でラーメンのスタイルも違うチェーン店が、東京のとある人気店の店名に「元祖」とだけつけて展開して最終的には倒産していった件とか、歴史的にも「元祖」と認められてきた店が、他地域で同じスタイルが先に存在していたと言う話が出てきたとたんにそのスタイルを作り出した年を更に過去に言い換えたりとか……。

個人的には「元祖」を店名に入れて名乗る程度ならともかく、それをあまりに声高に言いつのるのは、個人にしろ企業にしろ、あんまりかっこよくはないよなと思うケースの方が多い。

数年前、ラーメン店に於ける半熟味玉の「元祖」についてTwitterでちょっとした論争があった。定説ではラーメン店に半熟味玉を持ち込んだのは「ちばき屋」となっているけど、それは本当なのかと言う話だ。その時には、 その疑問を呈したツイートに対して他のラーメン店主などが「いや実はウチの方が早かった」みたいなツイートを返していたように記憶している。

実際問題として、半熟ではない「味付け玉子」「煮玉子」「ルータン」のたぐいはちばき屋よりもっとずっと前からあった。個人的に最初に食べたのは30年以上前の「桂花」だし「丸福」あたりには多分もっと前からあった筈だ。

更に言うと「半熟玉子」自体が昔からある料理だし、その半熟玉子に味をつけた一品料理も京都の料亭「瓢亭」で「瓢亭卵」として提供されて有名だった。諸々考えると、もしかしたら「ちばき屋」以前に半熟卵に味を染みこませて出したラーメン店が存在した可能性の否定はできない。

但し、である。私の「元祖」に対する考え方は、当時mixiに書いたこの文章の通り。

半熟味玉に限らず「味噌ラーメン」「冷やし中華」なんかでも似たような元祖論争はあるし、どうも広島の「新華園」は山岸さんより先につけ麺を出していたらしいとの説もあるが、個人的にはそれでも「元祖」は揺るがないように思う。

一番最初に出したと言う事実は尊重はするが、「元祖」と言うのは「今現在広まっているそのスタイルの、オリジナルとなっているかどうか」が重要だと思うから。現在のおおくのつけ麺店が、ルーツをたどれば新華園ではなく大勝軒になるのは明らかだし、半熟味玉もそうだと思う。味噌ラーメンの元祖はやっぱり札幌だろう。

だから、「元祖」がどこかを模倣したと言う事実が出てこない限りはその地位は揺るがない。と思う。

「元祖」と言うのは単なる順番争いではなく、そのスタイルを広めるに至った努力・品質のような、リスペクトされるべき理由があってこそ名乗れる……いや、周囲が認めるんだろうなと思っている。それがあれば本人がいちいち喧伝しなくても周囲が自然にそう言ってくれる。

まあ、昨今はただ言葉上の「元祖争い」だけじゃなく、商標まで絡んだりする場合があるから法的にもややこしくなってくるんだよなあ。更に、レシピには著作権も無いけれど、あの人気店の味はうちのばっちゃんが考えたとか、教えてやったのは俺だとかの話がまたちらほらとあったりね。

商売だから勝ちに行くのは当然だとしても、今どきのネット社会だとそのあたりの真相は結構水面下で流通したりする物だし、いずれはそれが表に出て最終的に恥をかくのは嘘つきの方なんだよ、と言っておいて今回は終了。

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豚そば+味玉:豚そば成

最近の首都圏では豚骨醤油や豚骨魚介の新規出店が非常に多く、九州系に代表されるようなピュアな豚骨はそれらに比べるとかなり少なくなっている。特に横浜は家系のお膝元の為か、その傾向がかなり強いように思える。

そんな横浜で、豚骨一本槍で頑張っている一軒がこちら「成」。このブログをご覧の読者諸兄ならたいてい御存知の通り、神泉&ラ博の人気店「麺の房 砦」の出身店。お店の流れで言うと「博多一風堂」の孫弟子にもあたるが、指村店主は一風堂のラ博時代に勤務していた事もある、生粋の豚骨職人だ。

その「成」が6月16日で開業五周年を迎えたと聞き、お祝いがてら久々に訪問。23:30頃の遅めの時刻だったので少し空いていた分、ご主人ともお話が出来た。注文したのはスタンダードの「豚そば(650円)」に味玉をつけて。15・16の二日間は替え玉無料セールもやっていた。

naru_butasoba_01_130616naru_butasoba_02_130616豚そば+味玉(750円)

この日の、いやこの日も「成」は美味しかったなあ。遅めの時間にもかかわらずスープが煮詰まりすぎる事もなく、濃厚でぐっとインパクトのある豚骨なのに味わいはフレッシュ。酸化とか劣化が全く感じられないので、豚骨のクセは適度に残しながらもいやな匂いなどは全くない。無料の替え玉も固ゆでで楽しんだ。一玉目は完全にプレーンで楽しみ、固麺にした二玉目でニンニクやごま、紅ショウガなどを加えて食べるやり方は、指村店主も働いていた一風堂のラ博店で覚えたようなもんだもんなあ。

何でも、この二日間の無料分の替え玉は、師匠である「砦」の中坪店主が「お客さんに喜んでもらえよ」とプレゼントしてくれた物とか。その効果があってかなりの来客があり、それでスープの回転がよく、遅い時間でもフレッシュなスープを維持出来たとか。うーむ、さすが中坪さん。粋だ。中坪さんも真面目でお客様第一主義を貫く人だが、花とか酒じゃなく「お客様」に喜んでもらいつつお店の繁盛にも繋がるこのプレゼント、ラーメン店主として本当に粋だ。

指村店主は「皆さんのおかげで五周年です」と謙遜するけど、言うまでもなくその「おかげ」は指村店主の真面目な人柄や真剣な仕事あってこその物。五年かけ、今や一風堂でも砦でもない「成」としての味をきっちり確立したこのラーメン。これからもずっと食べたいもので。

【データなど】
横浜市営地下鉄下永谷、上永谷(どちらも遠い)/神奈川県横浜市港南区下永谷3-4-6/045-827-2361/11:00~翌1:00/不定休


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テーマ : ラーメン - ジャンル : グルメ

醤油ラーメン:繋-Gu

14日、「ながれぼし」に続けて行ったが、アップしそこねていた(^_^;)。昨年の12月19日にOpen。券売機では味噌がトップにあったが、こちらは柏市の「誉」出身、つまり「なりたけ」の孫にあたると聞いていたので敢えて「醤油らーめん(680円)」にしてみた。この系統では個人的に味噌より醤油の方が好みの場合が多いので。味の濃さ、油の量、麺の硬さ以外に、もやしとメンマの無料増量も可能だがすべてノーマルで。

味噌、醤油の他は「つけ麺」もあり、こちらは味噌味か醤油味か、また魚介とか辛味とかの違いで白・赤・青・黒・紺と言う五色から選ぶようになっている。

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醤油らーめん(680円)

かなり白濁した醤油スープは、そう素材感は感じないが、適度な旨味と塩分がありきりっとした印象。それに、表面にびっしり浮いた背脂が甘味とコクを加えてマイルドさを出している。基本的には「なりたけ」ベースのスタンダードな背脂チャッチャ系か。

麺はかなり太めでがっちりした物で、味が強めのスープとバランスがとれている。具材では多めのもやしがこれも塩分を切る役割でいいアクセント。

新しさはそう感じないが、このスタイルが食べたい時には安心してチョイス出来る味。イチオシらしい味噌も一度食べておきたいな。

【データなど】
JR・東急蒲田駅/東京都大田区西蒲田7-67-1/11:00~翌1:00/定休無し


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テーマ : ラーメン - ジャンル : グルメ

塩らーめん(小):麺や勝治

関内の路地裏に出来た新店。2月18日Open。情報では、鉄板焼きのお店が「相模原がんこ」の一条修店主に味作りの手ほどきを受けて開業と聞いていた。15日に、「丿貫」の後に。最寄りの地下鉄関内駅からはすぐだが、どの通り沿いにあるかがちょっと判らず遠回りしてしまった。店舗がある路地の両端にはA看板が置いてあるのでそれが見つかればすぐに判る。看板や貼り紙には骨と唐辛子のぶっちがいのイラストがあるあたりも「がんこ」の流れか。

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店頭のお品書きではトップは塩。他に梅塩、醤油、醤油ゆずなどもあり、多分このあたりは同じスープにタレや薬味の違いだろうと思うが、「濃厚牛骨ラーメン」があるのは気になった。とは言え、修さんが関わっているのなら、おそらく一番力を入れたであろう「塩らーめん(小)(650円)」を注文。「並」の下に「小」があるのは今の自分にはありがたい。

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塩らーめん(小)(650円)

キレイに澄んだスープにしっかりとした塩分が効いた味わいは確かに「がんこ」の流れを彷彿とさせる物。ただ、その塩分がやたらに強くなく、牛骨や鶏ガラのような素材感のふくらみを感じさせ、それでいてキレのよい後味は確かに「相模原がんこ」の手が入っているのを感じさせる。標準で三枚と多めに入った海苔や、貝割れが良い感じでのアクセントになっていて最後まで飽きない。

「小」は、多分普通のラーメンの7割くらいの麺量かな?もちろん普通の一杯としてはかなり小ぶりになるが、連食の場合はありがたい。このスープなら醤油も試してみたいし、青唐の辛味にも負けない足腰がありそう。

「濃厚牛骨」も気になるなあ。いずれそちらも試してみたい。

【データなど】
各線関内駅/神奈川県横浜市中区常盤町3-22-4/045-651-1141/11:00~15:00、17:00~翌3:00(土曜日11:00~21:00)/日祝休


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Tag : 2013新店

灰汁中華:丿貫

横浜市は野毛のラーメン店と言えば「三陽」が有名だが、その三陽のある通りを更にしばらく行った場所に出来た新店。4月21日にOpen……と言っていいのかな。これまでも様々なお店で限定的に間借り営業のようなスタイルでやっていたらしいが、私は初訪問。15日の13時頃に到着。

このあたりは古くからある呑み屋街。そろそろ初夏の日差しの中、人通りの少ない昼日中に歩くと雑然とした空気とちょっと懐かしいような、もの悲しいような雰囲気もあるなあ。

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店名は「へちかん」と読む。「スナックいっちゃん」にて土日の昼間のみの営業と言うレアなスタイル。昔、品川に「清」と言うスナックで限定的にラーメンが出されていて有名になっていたが、このスタイルも随分と増えたもんだ。提供するラーメンは「灰汁中華(680円)」1種類の、サイズとトッピングでのバリエーションのみ。店内は当然ながらスナックで、お酒も注文できる。

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灰汁中華(680円)

鶏白湯のベースに強烈に煮干を効かせた一杯。店内書きに「食材から出る灰汁も旨味として取り込む」がコンセプトとあるが、確かに煮干の苦みやエグ味がかなり表面にありつつも、鶏白湯の濃厚さと醤油の味わいでマスクして、ラーメンとしての一杯に仕上げている感じ。最初に連想したのは、青森県は弘前の「たかはし中華そば」。昔は「煮干版魁龍」と呼ばれ、首都圏で「ニボニボ」などの言葉が流行る前から超強烈な煮干インパクトを出していた有名店。方向性としてはそれに近いと感じた。

麺は中くらいのストレート。低加水なのかな。スープのノリはそう強い方ではないが、このスープのインパクトだとこのくらいが適度かな。具材では分厚く切ったチャーシュー以外には、大きめのみじん切りのタマネギ、糸唐辛子、貝割れなど、どちらかと言うとスープの風味やクセを切って舌をリフレッシュさせる役割の物が入る。タマネギはその大きさと量で、かなりラーメンの中でも存在感がある。

煮干の強さと言う意味では、今では首都圏でも様々なお店があるが、「旨味として取り込んだ」と言うエグ味やクセの出し方ではかなり強い方になるように思う。その分、おそらく強烈にハマる人と、はっきり拒絶反応が出る人とに分かれそう。安易に無難に走らず作りたい個性をきっちりと主張していると言う意味で、応援したいコンセプトだと思った。

【データなど】
各線桜木町駅/神奈川県横浜市中区野毛町2-75第三野毛産業ビル2F(「スナックいっちゃん」内)/045-242-8018/11:30~15:30/月~金休み(土日のみ営業)


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Tag : 2013新店

揚チキン麺:自家製麺shin

4月8日Openの新店。私が時々行く「八龍」のすぐ近く。13日の18時半頃に到着。店頭に写真の入ったお品書きがあり、「揚チキン麺」「揚ポーク麺」「新担々麺」「つけ麺」などが並ぶ。品名をチェックし忘れたが、トマトを使った限定もあった。

普通ならラーメンにするところだが、どうも「揚チキン麺(900円)」がオススメらしいのでそれを注文。カウンター内の厨房では「肝っ玉母さん」風の女性が一人でお店を回している。この人が店主なのかな。「揚げチキンは別皿にも出来ますが」と訊かれたのでそれでお願いしてみた。

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店内にウンチク書きがあったのでそれを読んでいるうちにラーメンが登場。

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揚チキン麺(900円)チキン別皿

ラーメンは、白湯と清湯の中間くらいの濃度の動物系に魚介を効かせ、節粉で魚介の風味をブーストし、醤油でまとめた感じ。味ですぐに連想したのは、昔鶴ヶ島にあって今は高田馬場に移転した「よし丸」。「豚骨魚介醤油」が出始めて、濃度競争に突入する前に時々見かけたタイプに似ているかな。「豚骨醤油」よりも「和風」に軸足を置いている感じ。

自家製と言う麺はウンチクによるとフランスパン粉を使い、熟成はさせていないそう。加水は少なめの印象で、少し博多麺に近いようなこりっと言うかくにゅっと言うか、そう言う歯ごたえを感じる。

メンマの代わりに姫竹が入るが、写真で見ても判るように、ネギはこの姫竹で区切ったエリアに集中している。またこのネギエリアに柚子皮らしい柑橘の薬味も仕込んであった。食べ始めは薬味が拡散せず、食べ進めてからネギや柚子が口に入るように計算しているのかな。

揚チキンはこれまたウンチクにあるように「鶏排骨」的な作りでもも肉にスパイスやタレで味をつけて揚げているよう。個人的に「鶏排骨」は初めて食べたが、結構美味しい。味付けやスパイスは「ご飯のおかずには薄いがラーメンの具材ならスープを壊さない範囲」に納めてあって、適宜スープにつけるとコロモの油がスープに移り、少しずつの味変にもなる。

女将さん(?)の接客は丁寧。お客一人一人に「スープの味に濃い薄いがあったら調整しますね」と声をかけていた。

ここは何でも和田町の「魁」に製麺を習ったと聞く。ラヲタの習性で、ついお店の系統とか出自とかを想像するんだけど、ここはちょっと判りにくい。メニュー構成などは中華系っぽさもある割に、自家製麺や使用小麦など最近の「こだわりの専門店」っぽさもある。かと言って、中華系とラーメン専門店の両方で修行したような風にも見えにくい。まあ、こんな事を気にするのはラヲタくらいだろうけど【笑】。

自家製麺と言う事でつけ麺も気になるし、限定などもある程度出している模様なので、何度か行く事になる気がする。

【データなど】
東急東横線反町駅/神奈川県横浜市神奈川区反町1-3-8/045-548-3973/11:30~14:30、18:00~21:00(火曜日は昼の部のみ)/水休


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Tag : 2013新店

白醤油らーめん:町田汁場 しおらーめん進化

退院以来行けていなかったこちら。なので軽く半年か、下手したら一年ぶりか。12日、「クラー軒」から続けての訪問。

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到着してみたら、専用駐車場が二台から三台に増えていた。もともとの開業時に確保されていたのは一台。駅からのアクセスが悪い立地だし、地味ながらこう言う対応は有り難い。

当日は、限定などは特になし。ノーマルの塩、香りの印象的な煮干しにも惹かれつつ、個人的にここのレギュラーでは一番好きな「白醤油らーめん(750円)」を味薄めで注文。

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白醤油らーめん(750円)

ラヲタなら全員御存知の通り、ここ進化@町田は塩ラーメンの専門店。にも関わらず、唯一「醤油」の文字が入るのがこれだ。通常の大豆をメインにした醤油と違い、麦メインの白醤油は醤油らしい香りを持ちつつもその味わいや色はごく淡い独特の物。この「白醤油ラーメン」も、あくまで味わいの印象は塩ラーメンながら、白醤油が持つ柔らかい醤油の風味、味わいが、ごく僅かに感じられてラーメンの印象をより深くする。謂わば「塩ラーメンの隠し味に醤油を使う」と言う逆転の発想だ。

味薄めにしたのは、入院を経て以前より塩分に敏感になっている自覚があるのと、前回この品を食べた時に少ししょっぱく感じた覚えがあるから。果たして今回は味薄めで大正解。タレの強い印象は弱まるが、そのバックにあるダシの分厚さがじっくり堪能できる。ちょうど空いているタイミングでもあったので、ゆっくりゆっくり味わいながら飲んでいるウチに完食完飲。いや美味い。

食べ終えて、少し関口店主と雑談。やっぱり69'N'ROLL ONEの赤坂移転は驚いたみたい。また、69と進化は共通のファンが多いのか、移転後に進化に来て「どうしたんだろうねえ」と訊いて来る人も沢山いるとか【笑】。個人的にはあの駅前立地に「進化」が入ってくれたら行きやすくなっていいなあとか思うけど。

それにしても、やっぱり美味しいな。今の体調になってから、いろんな理由で限定ゲットやリピートは以前より避ける方向になっているけど、それでもここの限定は食べたいし、レギュラーもなるべく再食したくてたまらない。

【データなど】
各線町田駅(遠い)/東京都町田市森野3-18-17/11:00~15:00、18:00~20:00(日曜日11:00~17:00)/月火休


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ラーメンイベントに思う事【コラム】

今年の5月6日に、東京は読売ランドで行われていた「ネオご当地ラーメン合戦」に行き、その会場でばばばっと打ってFaceBookにアップした記事。打った時には特にコラム的な文章のつもりは無かったんだけど、案外反響が大きかったので軽く改稿した上で転載しておきます。

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ラーメンイベントを「お客」「主催者」「参加店舗」の三つの立場で考えた場合、「金銭的損得」で言うなら実は誰も得をしない。まず「お客」の立場からすると、イベントでのラーメンはおおむね700~800円だが、そのうち何割かは主催者側への費用となり、金銭的損得だけで考えると「払った金額の半額程度のラーメンを食べている」事になる。

では主催者側がうはうはかと言うとそんな事もなく、売り上げから頂いた費用のほとんどは設営費・撤去費・運営費・清掃費・宣伝費などで消えて行く。そりゃそうだ。屋外での店舗設備設置と営業には固定店よりカネがかかるのが当たり前。固定店より安く運営できて利益が見込めるなら、みんな固定店など持たなくなる。

計画通りの集客があればむろん赤字にはならないよう計画を立ててはいるが、多くの場合に天候だったりあるいは不慣れな主催者の場合だと宣伝不足だったりで、自分が外部から見る限りではかなり苦しそうなイベントも少なくない。

お店側はどうだろう。先述のように売り上げの半分近くは主催者側への支払いになる。つまり普段よりかけられる費用は少なくなるが、多くのお店は最低限普段並、多くはそれ以上のクオリティを目指す。何しろ大勢の新規顧客が見込めるイベントで、しかもたいていのお客がシェアを含めて複数のお店を食べ歩くイベント。その機会に「あの店たいしたことねーなー」と思われてはたまったもんではないのだ。更に地方からスタッフを引き連れて行く事を考えると良くてとんとん、売り上げによっては持ち出しになる場合も多いと聞く。

そもそもお店がどんなに頑張ろうと、まず集客が無ければ話にならない(このあたりの「お店」と「主催者」との責任分担は、ラ博勤務時代にイヤと言う程実感している)。

ではなぜ誰もトクをしないイベントが全国でしょっちゅう行われているか。ここは(東京ラーメンショーの実行委員と言う)立場上綺麗事のように聞こえるだろうが「ラーメンの魅力」だと言ってしまおう。もうちょい簡単に言うと「お祭り」だ。お客は普段食べられない「ハレ」のラーメンを楽しみ、お店は普段とは違う客層・商圏で自分のラーメンを食べてもらい、更に参加の同業者との交流が楽しめる。主催者は……まあこれは思惑はいろいろだけど(^_^;)、やっぱりラーメンを盛り上げたいじゃないですか。少なくとも毎年駒沢公園で行われている東京ラーメンショーはその思いが原動力だ。

つまりだ。「踊らにゃそんそん」。楽しんだ者勝ちであると同時に、お客、お店、主催者の誰かが「他人はどうでも自分だけは(金銭的に)トクをしたいんじゃ」と言い出したとたんに成り立たなくなる物でもある。
今回のよみうりランドのイベントはどうなんだろう。少なくともラーメンはとても美味しい。限られた条件で精一杯作っているのが判る。自分としては「踊る」価値充分だと思って三杯踊った【爆】。もう一杯くらい踊れるかどうか、消化器と現在相談中【笑】。

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この破線の間がFBで上げた文章(多少の追記と改稿あり)。で、結局当日四杯食べて撤収と。

多少追記しておくと、「主催者がなぜイベントを開くのか」については「ラーメンの魅力」と少々綺麗事と精神論だけで終わらせている。本音だし、間違っていないとは思うが、まあ実際には綺麗事だけじゃない場合もあるんだろうなとは思う。資本主義の社会で実際にお金を動かすイベントをやる以上は、やはり赤字を出せば失敗だし、最低限の利益を出す事は必要になってくる。

問題なのは「何のために利益を得るのか」「誰かが自分だけが得をしようと思ったら成立しない」の二点だろうな。あくまでも、東京ラーメンショー以外については部外者として噂話を聞く範疇での判断でしかないが。聞いた噂話の内容を書けるのは、20年くらい先かしらん(^_^;)。

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家ぃ系キノコ:麺場ながれぼし

限定情報があるので先行で。

蒲田のながれぼしが3周年記念で、10日~15日まで「おかげさまで3周年 ありがとう横浜」と銘打った限定麺を出している。「家ぃ系キノコ」「サンマーメンfeat.キノコ」「サンマーつけメンfeat.キノコ」の3種類。更に「勝蒲田ンタンExtra cold」もあったが、これはハマ麺スタンプラリー参加品なのでおそらくラリー期間中の提供と思われる。

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14日の18時半頃に到着。家系もサンマー麺も好きなのでどれにするか迷ったが、「メニューの先に書いてある方」で「家ぃ系キノコ(700円)」にしてみた。

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家ぃ系キノコ(700円)

食べてみての感想は、確かに家系っぽい【笑】。元々の豚骨スープに、本家っぽい太ストレート麺。かなりツルツルした食感で、抵抗なくするっと胃に落ちて行く。鶏油も使っているのか、いつもより甘味とマイルドさが加わっているように感じた。

家系のシンボルアイテムの「大判海苔三枚」と「ほうれん草」もきっちり装備。系統としては吉村家直系と言うよりも六角家……ではなく旧本牧家風かな?

そして「ながれぼし」なら当然入るキノコフレーク。これでぐっと個性を出して、「ながれぼし」らしい印象で食べ終える事が出来る。

ちょいっとワガママを言わせてもらうなら、折角だから「ニンニク」「ショウガ」「酢」「生唐辛子」などの味変アイテムをずらっと並べてくれれば更にそれっぽくなったような気がする【笑】。私の今の体調だと無理だったが、当然のことながらご飯も推奨だなあ。

こう言う遊びのセンスはさすが。一杯で撤収して来たけど、最終日の明日に「サンマー麺」もゲットに向かうべきかどうか考え中。

【データなど】
京急蒲田駅/東京都大田区南蒲田2-6-5/03-6424-9134/11:30~15:00、17:30~22:30(土曜祝日は中休み無しで通し営業/月火日曜休(月火はセカンドブランド「麺場MILE STONE」として営業)


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Tag : 2013限定

チョコ担々麺:クラー軒

5月19日Openの新店。当初から、「パパパパパイン」@西荻窪の姉妹店と言う情報は伝わってきていて興味をそそられていたお店。西荻本店のお店が、相模原の淵野辺に二号店ってどういう展開戦略やねんと言うのも気になっていた。12日の14時過ぎに到着。店頭に二台分用意された駐車場は埋まっていたので、100mほど離れたところに四台分確保された第二駐車場にクルマを放り込んで向かう。

券売機には「お魚豚骨醤油ラーメン(こってりラーメン)」「油そば」「あっさりお魚ラーメン」など比較的オーソドックスな品も揃うが、「パパパパパイン」の関連店なら当然一番の問題作、いや変態作、いや個性作を選ぶでしょう。なので「チョコ担々麺(780円)」一択である。辛味は普通、パクチーは少なめでオーダー。

kuraken_chocotantanmen_02_130612 kuraken_chocotantanmen_01_130612 チョコ担々麺(780円)

ぱっと見で驚くのは、かなりとろりとした濁りと粘度の高いスープ。一般的な担々麺のような、芝麻醤が表層に浮かんだ濁りではなく、スープ自体が濃厚豚骨のような見かけと食感になっている。が、豚骨や鶏白湯のような動物系のコクやクセはほとんど感じず、むしろとろっとしながらも軽やかで甘味を感じる味わいだ。

一番の気になるポイントは品名にもあるチョコ。スープの上に、マー油か焦がし葱のように黒々と点々と浮かんでいるのがそのチョコだ。チョコはカレーの隠し味に使ったりもするし、カカオ含有量が80%以上の甘味がほとんどないチョコを使った担々麺なら他のお店で食べた事もある。が、こちらのチョコは普通に甘い。カカオの苦みやチョコの風味は隠し味に最適とは言え、やっぱりこの甘味の使い方にセンスが問われる。こちらの場合、確かに甘味はあるものの、スープ自体が先述のようにほのかに甘いのでいい感じでシームレスに融合し、いきなりチョコの甘味だけが突出する事はない。

麺は中細のこりっとしたストレート。担々麺らしい麻や辣もきちんと感じ、挽肉の旨味も適度。甘味と麻辣は特に中和する訳ではなく、それぞれがきちんと主張し、更にパクチーの鮮烈な風味が加わり立体的な味わいになっている。個性的だけど美味いと思う。

卓上には「油そば用薬味」として、酢やマヨネーズ、ニンニク、タマネギみじん切りなどがある。マヨネーズはともかく他の物で甘味を引き締めてみるのもありそうだ。

当日は「パパパパパイン」が定休日との事で、「パイン」のご主人も厨房に入っていて少しお話を聞けた。スープの甘味は「豆乳クリーム」を使っているそうで、一般的な芝麻醤などは使っておらず、チョコがその芝麻醤などの役割だと言う事だ。

「西荻も、開店当初に比べるとパインの出方がだいぶ大人しくなってバランス指向になっているけど、今回のチョコ担々麺は最初にパインを立ち上げた時の気持ちで思い切って作ってみた」だそう。面白いなあ。最初にパインを食べた時の衝撃を思い出す。こちらはただの客で、ご主人は商売なのだからあまり勝手な事は言えないが、個人的には「いいぞもっとやれ」だ【笑】。

ただまあ、一般的なウケなどうなんだろう。訊くと結構真っ二つだそう。まあなあ、普通「ラーメンにチョコ」って生まれて初めて食べる人がほとんどだろうし、結構おっかなびっくりだろうし何しろ品名ではっきり「チョコ」と謳っている。拒絶反応が出る人も当然居るだろうな。ただこれをもし「甘口担々麺」とかしておけば、先入感が少なくなって案外するする食べちゃう人が増えそうな気もする。

オーソドックスな品も食べてみたいし、遠からず限定も始まるようだし、いろんな意味で注目のお店だと言えそうだ。

【データなど】
JR淵野辺駅(遠い)/神奈川県相模原市中央区淵野辺本町3-24-3 マンション色利 1F/042-758-3158/11:00~15:00、17:00~21:00(土日祝11:00~21:00/不定休(ほぼ無休)


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Tag : 2013新店

汁なし担々麵:175°DENO~担担麺~

4月2日Openの新店。店名はこれで「ひゃくななじゅうごどでの~たんたんめん~」と読むらしい。そのまんまだ【笑】。看板メニューは汁なし担々麺で、どうやら首都圏の人気店での修行経験もあるらしい。

場所はかなり判りにくい。いや住所にあるビルはすぐに見つかるが、そのビルのぐるりを見回してもどこにもお店が無い。正解は、ビル一階の入り口から入り、細い廊下を歩いた先。札幌では結構見かける雑居ビルの一角、それも奥まった場所にある。

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店内は、元スナックか何かなのか、結構オシャレ。いや、ラー油なども含めて調味料のセッティングなどにもセンスを感じるし、そう言うハイセンスなご主人なのかなとか思いながらしばし待つ。

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注文したのは「汁なし担担麺(750円)」を「痺れ無し」で、それに「3種の山椒(150円)」を加えて。

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汁なし担担麺(750円)

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3種の山椒(150円)

「痺れなし」にしたのは、私は山椒の風味が強すぎるのは苦手な為。また、ご主人が非常にこだわったと言う「3種の山椒」をよりしっかり味わうには、最初は山椒無しで食べ、そこに適宜3種類を加える方が判りやすかろうとの判断だ。なのでまず「麻」抜きの「辣」のみで食べ始める。

コクのあるタレに適度な辛味。干しエビや、形を残してざっくりと砕かれたカシューナッツの歯ごたえや甘味がいいアクセントになり、オーソドックスながらもかなり美味しい。辛味は、激辛好きの人には物足りないかも知れないが、注文時に辛くする事も出来るし先述通りラー油も卓上に用意されているので好みで足して行けばOK。私も少し足してみたが、このラー油の香りもいいな。ちょっと気になったのは麺が少々絡まっていた事。スープの無い和え麺だけに、きちんと解きほぐしておいた方が食べ易いのになと思った。

具体的な名前などは聞かなかったが、3種の山椒はすべてご主人が自ら四川省まで出向いて仕入れて来た物とか。「青山椒」とか「世界一高級な山椒」などを含めた3種類。山椒評論家ではないのであまり具体的な差異やら品種当てなどは出来ないが、確かにそれぞれ香りの違い、酸味や痺れの強さ、また同じ麻でも鋭く立ち上がったり、ややマイルドに広がったりの変化をいろいろと楽しめる。ラーメンのトッピングとしては少し強気なお値段に見えるが、それ相応に楽しめるアイテムだ。

何でも、山椒以外にも唐辛子も同じく四川省まで直接買い付けに行き、芝麻醤、ラー油などすべての調味料も手作りだそう。辛味も風味も豊かでかなり楽しめる汁無し担担麺。目立たない場所だが繁盛して欲しいもの。

【データなど】
地下鉄大通駅、市電西8丁目駅、西4丁目駅/北海道札幌市中央区南1条西6-20 KYビル1F/011-777-1177/11:30~14:30、17:30~21:00(L.O.20:30)(土曜日は昼の部のみ)/日曜休


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Tag : 2013新店 札幌

麺ぬうぼう

5月15日Openの新店。江別発祥の人気店「銀波露」のセカンドブランドと聞いて興味を持ったお店。6日の12時過ぎに到着。ちょうどランチタイムで少し待った。

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ラーメンは味噌、塩、醤油の三味が基本……と言うと普通だが、それぞれに「とんみそ」「魚介醤油」「鶏しお」などと名前が付き、また味変アイテムも付いてくる模様。札幌のラーメンも複雑化しつつあるみたいだなあ。注文したのは「とんみそ(800円)」。

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とんみそ(800円)

札幌の味噌ラーメンは、基本的な傾向として結構甘味があるような印象だが、こちらの味噌は甘味は少なく麹感、脂のコクと共に来るのはきりっとしたしょっぱさが強い。「銀派露」系列のせいか、脂が効きながらもくどくないのが好印象。添付の粉チーズは「コクが変わるので途中から」と説明をされたが、確かに風味が加わり多層的な味わいに変化する。これ、結構ご飯が合いそうな味だな。

昨今は魚介系やつけ麺を前面に出した新店が多い中、基本三味をメインにしているのは潔いかも。ただ、三味それぞれに味変要素があるあたりに、札幌ラーメンシーンの複雑化も感じたりした。

【データなど】
JR新琴似駅/北海道札幌市北区新琴似8条4-1-5/011-763-6360/11:30~20:30/


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Tag : 2013新店 札幌

2号らぁめん:69'N'ROLL ONE 赤坂本店

新店情報なので先行で。

6月9日にグランドオープンした69'N'ROLL ONEの赤坂本店に、同日の14:00頃に到着。土日の赤坂近辺は普段に比べて非常に人が少ないが、さすがにOpen初日だけありランチタイム外でも店外に7~8人が待っていた。列にならんでしばらく同行者と雑談していたら、前に並んでいた人がふと振り返った。「凪」の生田店主だった【笑】。

店頭には花輪も多数。

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店内の席数は50席とアナウンスされていたが、当日はおみやげ置きスペースとウェイティング席を設けていて、稼働席数30ちょいくらいかな。また事前に告知されていたように、レセプション時には解放されていたキッチンの窓がパネルで閉じられていた。R0043292

「2号らぁめん(800円)」を注文。これも告知通り塩やつけは未提供。チャーシュー麺はあったが、味玉には売り切れランプが付いていた。待ち時間は15分ほど。ラーメン店の待ち時間にしては少し長い。赤坂で完全に客層が入れ替わる訳だし、サラリーマンのランチとしたらこの時間はもっと短縮しないとちょっと大変かも。

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2号らぁめん(800円)

ラーメンの味は前回のレセプション時と同じ印象。前回少し違いを感じた豚チャーシューは、町田時代の印象に近く戻っていた。今さら言うまでもない鶏の旨味が凝縮されつつも切れ味ばっちりのスープにしなやかな細麺。やはり美味しい。

ただ、これまで相模原・町田と7年をかけて作って来たこの味とお店のファン層とはまた全く違った、謂わばアウェイの中での移転開業。周囲の飲食店の数も桁違いに多い。これまでの「わざわざ69に来るお客」中心から「他の多くの選択肢の中からたまたま69を選んだお客」が大幅に増える訳なんで、毀誉褒貶はこれまで以上に激しくなるだろうなあ。ハイレベルである事で守れる物と、それだけでは足りない事の落差が非常に大きくなる筈。そのあたりの、「職人」としてのこだわりと「経営者」としての判断のせめぎ合いで、嶋崎店主がどう舵を取って行くのか、お手並み拝見と言うところ。

個人的には町田に比べるとかなり行きにくくなった。コインPの相場が30分500円だもんな(^_^;)。とは言え、状況が落ち着いて塩やつけ、限定が始まったらまた行っちゃうんだろうなあ。

最後に、お客として来ていた生田店主と、当日も現場入りしていた鬼教官野津店主とのスリーショットで〆。ちょっと貴重写真かも。

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【データなど】
地下鉄赤坂見附駅、赤坂駅、溜池山王駅/東京都港区赤坂3-7-11/03-3583-5569/11:00~23:00(売り切れ仕舞いあり)/定休日未定(当面無休)


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Tag : 2013新店

豚スープ:ラーメン八卦

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北海道遠征最終日の一軒目。5月21日Openの新店。事前に「福岡出身で、函館の真マメさんで勤務経験のある店主が鶏と豚二種類のラーメンを出している」との情報は頂いていた。6日の11:30頃到着。すると店内にはこんなPOPが。

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これはちょっと珍しいパターンだ。新店なのでまだ仕込みが安定しないのか、それとも試行錯誤でいろいろ試しているからかのか。今日のオススメを訊いてみると、豚との事だったので「豚スープ(680円)」にしてみた。ちなみに「鶏スープ(650円)」は醤油との事で、味噌は「近日完成」らしい。新店のメニューで味噌が後回しになるとは、札幌のラーメンシーンは本当に変化して来ているんだなあ。ちなみに「豚」「鶏」は、ダシだけではなく油やチャーシューもすべてそれぞれを使っていて麺も異なるみたい。

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豚スープ(680円)

出てきたラーメンは、比較的さらっとした豚骨ラーメンなんだが、独特ながら覚えのある香りが混じっている。ラードに火を通して焦がした香りだ。お品書きには背脂入りと書いていたが、いわゆるチャッチャされた背脂は見当たらない代わりに、くにゅっとした歯ごたえの脂身があり、それからこの風味がただよっている。これは多分、「南京千両」や「大砲」に使われている「カリカリ」だ。メンマが穂先だったり、半熟味玉が入っていたりと現代風の部分もあるが、やたらに濃厚過ぎないスープといい、これは今風ではなく古来伝統的な久留米ラーメンだ。いやびっくり。

麺は福岡らしいこりっとした極細麺。札幌の嗜好に合わせてか、福岡系にしては少し多めに感じたが伸びる気配はない。スープは先述のように、極端に煮込んでドロドロな感じにはしていないが豚のエキスは充分で足腰のしっかりした味わい。これは美味いなあ。

会計時に、「これって背脂カスに火を通してますよね」と訊いてみたらご主人は少し驚いたみたい。「久留米からいらしたんですか」と言われたので「いえ横浜です」と返したら更に驚かれた【笑】。

「これかなり古いタイプの久留米ラーメンぽいけど、ご主人のお年だと既に地元でもあまり見ないタイプじゃないですか?」
「実は、大砲で三年ほど勤めた事があるんです」。

なるほど、大砲出身だったら「カリカリ」を作るのも合点がいくなあ。しかも、「大砲」より更にクラシカルに寄せているスープ。これほどの伝統的久留米ラーメンが札幌で食べられるとはびっくりだ。

しかし、今回は興奮した。ラヲタセンサーを働かせ、自分の知識や経験値からラーメンの出自を推測し、それがどんぴしゃりだった時の「謎はすべて解けたっ」と腑に落ちる瞬間の快感はラヲタならではだし、遠征先の、それも情報の少ない新店だと興奮もひとしお。この楽しさを随分と長いこと忘れていたなあ。最近はとにかく事前に情報が収集できすぎてしまって、どうしても既存情報のトレースがメインになってしまうが、ネットが今ほど発達する前の遠征はこう言うケースがいろいろあったのを思い出した。

だからラーメンはやめられない。

【データなど】
JR新川駅(遠い)/北海道札幌市北区新川3条11丁目10-21/090-5732-5350/11:00~15:00、17:00~20」00/月休(月祝の場合は営業、翌休)/南北線北24条駅から北72バス、第三横線バス停が最寄り。


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Tag : 2013新店 札幌

塩らーめん~極~:えんや

明日9日で終了の限定があるので先行で書きます。

えんや@王子が、8~9日の二日間、王子開業二周年を記念して限定のみで営業。正直出している物のレベルからしても「まだ二年?」って感じだけど、立川含めてその前に充分なキャリアのあるお店だからかな。

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店頭告知があるように、土曜日は昼夜で150食、日曜日は昼のみ営業で100食提供との事。当然このラーメンと、あと折角なのでTKGも注文。14時過ぎの時刻だけどほぼ満席だった。

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塩らーめん~極~(900円)

軽く濁りと色が入っているが、これは比内地鶏の丸鶏24羽を始め、本枯節、煮干しなど採算度外視で良質かつ大量の素材を使ったエキスがぎっちりと詰め込まれているから。特に鶏のダシが濃密に土台を作りつつも押しつけがましくなく、そこに本枯節独特の風味が立体的な輪郭を作る。素材自慢ではなく、素材の力に頼り切る訳でもなく、個性と力の強い素材それぞれにきちんと役割を与える職人のタクトが見えるよう。

細めの自家製麺は少し柔らかめに茹でられているが存在感は充分。そしてその柔らかさ故にスープを大量に持ち上げ、一体感も充分。

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具材では、イベリコを使った低温調理のチャーシューや、熟成した風味の穂先メンマも美味しかったが、個人的にはネギが印象に残った。九条ネギとの事だが、自分の印象よりもかなり風味がシャープに感じられ、舌や鼻に残るスープの味を上手に切って、リフレッシュしてくれる。九条ネギはもっと柔らかい甘味の印象があったが、こう言う使い方も出来るんだなあ。

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TKG~高級卵『輝』(500円)

ねっとりした濃度とそれに相応しいコクをもった卵黄に風味豊かな弓削田醤油で頂くTKG。これを食べ、その後に少し残しておいて温度が下がったスープを飲むとまた味わいの複雑さが楽しめた。

何でもこのラーメン、原価がかかりすぎたり、仕込みの為に半日お店を休んだりした為、二日間で250杯を売り切ってもようやくとんとんらしい。そりゃまあ、比内の丸鶏24羽だの本枯節だのを使っていたら、一杯1200円でも安いと思うわ。まさに原価無視で、食べる方にしたらお得感満載。是非三周年でもこんな品を出していただきたい【爆】。

【データなど】
各線王子駅/東京都北区岸町1-1-10/03-3905-6550/11:30~15:30、17:30~23:00(土祝は22:00まで。日曜は昼の部のみ)/不定休


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Tag : 2013限定

とりぼなーら:びぎ屋

限定情報があるので先に書きます。

びぎ屋6月後半の限定がこれ。

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「名は体を表す」とは良く言ったもんで、これだけでどんな品かはだいたい想像が付くが、これがえらく評判が良い。本当は金曜日で終了だった筈が、追加仕込みをして日曜日まで延長となってくれたおかげで8日に食べにいけた。12時半頃の到着で満席+αを維持している。早速注文。

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とりぼなーら(800円)

本当に文字通り、鶏白湯のラーメンにカルボナーラ風アレンジを施した物。スープはあまり量は無く、スープパスタとラーメンの中間くらいの感じ。チーズや黒胡椒、ベーコンと言った風味の強いカルボナーラ要素をふんだんに使っているので、出てきた風味は確かにカルボナーラのようで、よく混ぜて食べると鶏白湯、でも鼻に抜ける匂いはやっぱりカルボナーラと言う、一風変わった美味しさが楽しめる。更に刻み海苔が微妙に和風の印象も残すのがまた面白い。

麺は平打ち中くらいの、弾力のあるつるっとした物。おおぶりの鶏肉ががっつんと食べ応えを加えていて良かったなあ。

「びぎ屋」の印象は、「真面目」だった。これまで限定でいろいろとおいしい物は出ていたが、基本的には「真面目なラーメンを作る店」だと思う(これは同門の「進化」も似ているけど)。が、今回はいきなり何だか遊び心満点の物を作って来たなあ。それでいてしっかり美味いあたりがこのお店の実力なんだろうな。

ちなみに日曜日で終了の予定だったが、どうやら月曜日まで少し余力がありそうだとの事。どうしてもゲットしたいけれど土日に行けない人は、月曜日に問い合わせてみたら吉かも。

【データなど】
東急東横線学芸大学駅/東京都目黒区鷹番2-4-9/03-5722-1669/11:30~14:45(土日祝は14:30まで)、18:00~21:30(月11:30~14:45)売り切れ仕舞いあり/火休


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Tag : 2013限定

2号らぁめん:らぁめん家69'N'ROLL ONE 赤坂本店【6月9日Open】

  赤坂の移転開業が、6月9日に正式決定した69のレセプションに出席、2号らぁめんを試食させていただいた。

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これまでの相模原とも町田とも違う外観、ロゴ。

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前二店舗はどちらも薄暗い照明の演出だったが、今回はかなり明るい。カウンター、テーブル、大テーブルなどがあり、そのままバー営業も出来そうな内装と席数。ざっと40~50席かな。赤坂と言う町には合っているのかな。今日はキッチンを開けていたけど、本番では隠す予定との事。

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券売機には2号、塩、つけ麺およびサイドとトッピング。とりあえずスタート時は2号のみ提供し、徐々に塩、つけ、そしてその後限定も開始するそう。

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2号らぁめん(800円)

鶏・豚共にチャーシューの雰囲気が少し変わったかな。麺とスープは基本的に町田店最終営業日に食べたものと同じイメージで、少し前に比べて鶏の風味が前に出てきて、醤油の味わいが少しマイルドに感じられる物。新たな地で新たな一見客や通りすがりが増えるだろうから、今のより判りやすい方向性の方が支持されやすいかも。

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おなじみの、嶋崎店主の盟友・野津店主(胡心房)。何でも、今回サービススタッフのトレーニング係を正式に依頼したそう。うわぁ、鬼教官だ【殴】。いや冗談抜きに、多分嶋崎店主より怖いし厳しい。フロアが、あの胡心房並の接客になるとすると、相模原・町田とはほぼ真逆の雰囲気になるかも。もちろん雑談もOKだろう【笑】。

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食べ終えてから店頭で一枚。さて、これまでで最大の方向転換となりそうな赤坂移転。どんなお店になっていくのか、少々の不安と多大な期待を込めて見守って行きたい。

【データなど】
地下鉄赤坂見附駅、赤坂駅、溜池山王駅/東京都港区赤坂3-7-11/03-3583-5569/11:00~23:00/定休日未定(当面無休)


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Tag : 2013新店

不味いラーメンは不味いのか

ラーメン界のトリックスターである「一条流がんこ」の一条家元によると、「あなたたちラーメンフリークは普段から美味い物ばかり食い過ぎだ。時々は不味い物も食わないと、美味い物の本当の価値は判らないよ」だそうである。単に言うだけでなく、時々実際に「不味い物ツアー」を開いていじめて勉強させてくれるのが如何にも家元らしい訳だが。

実際、今のラーメンは美味い。特にここ10年くらいの新店は、やる気のある各店主さんの研究があり、いろんなアイディアや食材情報・入手先がネットで公開されてもおり、ついでに出来合スープや完成品具材のレベルもアップしていたりで、「好みではない」「特に感慨はない」事は時々あっても「積極的に不味い」事は本当に少なくなった。

先日Twitterでとある作家さんが、「あのラーメンは不味い。個人の好き嫌いってレベルじゃない」と呟いていた。もちろん作家さんは店名や写真は一切アップされていなかったが、「個人的好き嫌いのレベルじゃない」と言う所に興味を引かれ問い合わせてみた所、店名とメニューを教えていただけた。

で、某先日某所某店某品を食べて来た【笑】。ラーメンに限らず自分の専門度・ヲタク具合がこじれると普通の人と感覚がずれてくるのはよくある話だが、一応広くラーメン情報を発信させて頂く立場でそれはよろしくない。なので、少々上から目線かもだが「普通の人がケチョンケチョンにいう味」を知っておくのも勉強だとも思った。

実際に食べての感想は、「ああこりゃあ確かに不味いわ」(^_^;)。まだまだ「普通の感覚」を喪っていないのに安心すると同時に、ともあれこれの固形物は一通り食べなきゃなあと一口目からぐったりした。

ラーメンは、とにかくスープが不味い。素材感の全く無いぺらぺらな味なのに旨味は充分。醤油の風味も塩分も足らず、脂もほとんどないので牽引力が全く不足だ。そして何より、大量に入った野菜。炒めはしないがスープ・タレと一緒に煮ているのでその点は札幌風モドキと言っていいのかな? その、決して新鮮とは言えない野菜の臭みがスープにトドメをさしていて、ついでにメンマの風味も決して新鮮とは言えない【爆】。私は結局「彦龍」は食べられなかったんだけど、対決してみて欲しかった気がする。さながらゴジラ対キングギドラの様相だったのではなかろうか。どちらが勝っても誰も幸せにならないが。

作家さんによるとそこは20年くらい営業しているそうで、「なぜ潰れないんだ」と不思議がっていらしたが、まあ基本的には居酒屋営業だからだろうなぁ。つまみメニューも沢山あるので、多分呑んでつまんでラーメンは食べずに帰るお客も多そう。実際私が行った時にも酒を前にとぐろを巻いているお客が数人いた。研究熱心で頑張っているのに短命で終わる店も多い中、不公平な気もするけど、これが商売の難しさなんだろうなあ。まあ、最寄り駅から徒歩1~2分程度の好立地も大きいんだろうけど……。

別に店を叩く気とかも全くないので結論は特に無いが、ただ個人的に勉強になったのと、努力しなければ(あるいは努力の方向が明後日だと)ラーメンはこんなに不味く作れるんだなと改めて思った。「普通に美味い」は実は貴重なんだなあ。「普通以上に美味い」ばかり選んで食べている贅沢も改めて実感。確かに家元の言うように、たまには不味い物も食べなきゃダメかも。それも、わざと不味く作った物じゃなく、「自然体で作っていて、それで普通に商売できている不味い物」を、だろうなあ。

そう考えると「不味いラーメン」も貴重かも。たいていは20年も保つ前に淘汰されるだろうから。そして、「こんな不味いラーメン(を作る店)」にも一定の、少なくとも20年程度営業を続けられるだけの需要があるという事も、きっちり認識しておく必要がありそうだ。作る側もラヲタ側もね。

一応写真も撮ったんでモザイクをかけてアップしようかと思ったけどやめておきます。地域特定のヒントにもしたくないから、「食べ歩き」じゃなくて「コラム」カテゴリにしておこう(^_^;)。万が一にもお店が特定されるのは本意ではないし、作家さんも望んじゃいないだろう。

こんな「速報」はらーナビじゃ書けなかったな。ああ楽しい【爆】。

テーマ : ラーメン - ジャンル : グルメ

とんこつラーメン:まるは健松丸

「新世代あっさり和風鶏塩麹ラーメン」に続いて、ここ健松丸の看板メニューである「とんこつラーメン(750円)」も連食。2011年の6月4日に食べて以来。奇しくもちょうど二年ぶりだ。

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とんこつラーメン(750円)

前回食べた時のらーナビ速報には「クリーミィではなくクリーム」と表現したが、もしかしてその時より更に物理的粘度は上がっていないだろうか(^_^;)。スープと言うよりもシチューとかルウとか言う方が相応しい濃度で、ここまで来ると「濃い」「どろどろ」と言うより「硬い」とすら感じる。

この超濃度の割にはぎたぎたぎらぎらは少なく、油に負けずに食べ進められるあたりがやっぱり美味い。さすがに今の私には濃度が強すぎて、しかも連食な事もあってスープ完飲は無理だったが、いやあ美味かった。長谷川さんごちそうさまでしたと食べ終えた丼に向かって手を合わせた。

ちなみに、店内には既に閉店の旨も貼り紙がしてあった。また、店員さんが常連らしいお客と話していた内容によると、閉店後に移転再開のつもりではあるが、その時期・場所・店名などは未定らしい。もしかしたら「まるは」の屋号は無くなるかもしれないようなので、今回食べ納めに来られてよかったな。

長谷川さん、本当にお疲れ様でした。

【データなど】
地下鉄すすきの駅/北海道札幌市中央区南4条西5丁目6 第2秀高ビル 1F/011-251-6777/17:00~翌3:00/日休


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Tag : 札幌

プロフィール

siukitajima

Author:siukitajima
「超らーめんナビ」で達人を務めさせていただいていた北島です。2013年6月以降、こちらのblogで「速報」を中心としたラーメン情報をメインに掲載していきます。

私の紹介動画です(音声が出るので注意)

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